手児奈美術のDTPサンプルサイト
写真、文、レイアウト、印刷まで。
バイト先のチラシ
古いので印刷物を撮影したものが多くてすみません。
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ねこの麦(むぎ)
「ねぇママ、わたし猫飼いたい」
すずちゃんと言う女の子はお母さんに言いました。
「可愛いけど、飼うのはたいへんなのよ。家が傷だらけになっちゃうし、うんちは臭いし、それに、死んだ時悲しいのよ。私たちより絶対早く死ぬ生き物を飼おうなんてどうして思うのかしら?」
「先に死ぬものを飼ってはいけないの?」
すずは不思議に想いました。
あるとき、学校の帰り道、子猫が女の子を見ていました。
女の子はとっさに感じました。
「このこは私を必要としているのかな」
女の子は子猫を連れて帰り、ママに怒られたけど飼うことにしました。
猫の名前は「麦(むぎ)」。
すずは9歳。麦もまだ甘えん坊。
すずはきちんと猫のお世話をしました。
二人は楽しい楽しい時間を過ごしました。
麦が1歳になったとき、すずの年齢を追い越しました。
二人は違う時間を生きています。
麦は大人になって、太ってドテーンとしていたり、なんでも知っているような目をするようになりました。それでも、すずにとって麦は麦。ずーっと愛は変わりませんでした。
麦が死期を迎えました。
すずが学校からそろそろ帰る頃、ママから電話がありました。
「麦ちゃん、そろそろ死んじゃうよ! すずを待っているよ。早く帰ってきて」
すずが家に着いて麦を見たとき、麦は立ち上がって泣きました。にゃーんにゃーんと泣きました。
麦はすずの目をじーっと見ました。麦の目は黒目がどんどん大きくなり、完全に丸くなりました。そして、麦ちゃんは死にました。
すずは、あの日の麦の目を忘れません。
私のことを、待って、待って、待ちくたびれていたんだね。
やっと安心して消えることができたんだね。
ペットは先に死ぬから嫌だという人へ。
看取るということは人生で最も大切な経験のひとつです。
愛を教えてくれます。生きることの意味を考えさせてくれます。
どうか、悲しむだけでなく、その子の生き様を覚えていてあげてください。
しあわせの首輪
あるところに「幸せの首輪」というものがありました。
猫専用です。
幸せの首輪はこれまでもたくさん旅をしてきて、ねこの願いを叶えてきました。
美味しいものを食べたい猫、片思いの恋を叶えたい猫、人間の家族になりたい猫、
みんな叶えてきました。
そして、幸せの首輪は、猫の願いが叶うとそっと教えます。
一度幸せの首輪をはめた猫は、次の猫の所に渡しに行くのが決まりなのです。
幸せの首輪には色変わりの石がついていて、はめるている猫の目の色に変わります。
ブルー、グリーン、イエロー、ゴールド、ピンク…
「海のそばで幸せに暮らしたい」という夢を叶えた猫の「海ちゃん」は、ちょっと離れた堤防に座っている猫を見つけて、近づいて行きました。
「きみ、この首輪をあげる。今度はきみの番だよ」
その猫は目が見えませんでした。目が閉じていました。
うみちゃんは首輪をはめてあげました。
すると、きれいな緑だった色変わりの石は、黒くなっていきました。
海ちゃんはじっと石を見ていました。
石にはだんだんと色がついていきました。不思議な色。青と緑と金色などが混じりあった、お日様の光でいろが変わる石になりました。
目が見えなかった猫の目は、右目が青、左目が金色になりました。
もちろん、目も見えるようになりました。初めて見る空と海は猫の目と同じようにキラキラ輝いていました。
「この首輪、いろんな猫に渡るといいね」
二人はそう話しながら、砂浜を歩いて行きました。
のの(第一校)
とーこが猫を飼いました。
保護主さんから里親さんになりました。
猫に名前はなく、番号で「c3020」とありました。
これは、とーことc3020との不思議な物語です。
とーこは猫を受け取りに行きました。
駅に着くと、驚くことに小学生くらいの男の子が子猫をむき出しで抱えていました。
「はい」
男の子は猫を渡しました。女性は猫用のバックに入れてました。
少年があっさり帰ろうとした時に、猫は「ニャ」とだけ小さく鳴きました。
きっと男の子への「ありがとう」なんだと思いました。
それから電車で2時間、家についても猫は1度も鳴きませんでした。
翌日から、猫は元気に走り回り、ニャーニャー元気に鳴きました。
とーこと猫のものがたりが始まりました。
まったくその猫は食べ物にいやしくて、生ゴミを漁るのが日課です。
そして、まんまるのお目目は、可愛すぎてちょっとおバカに見えました。
みんな言いました。「おバカなところが可愛いね」
猫は「のの」と名付けられました。
とーこにとってののはおバカなんかじゃありませんでした。
悲しい時、苦しい時、すぐに感じ取って擦り寄り、お腹をさらけ出して
「大丈夫? モフモフしていいよ」
とーこはのののお腹の毛皮をしゅーっと吸って、いつも癒されていました。
飼い主の心をののは熟知していました。
「滅私」という言葉があります。自分のことはいいから、誰かに尽くすことです。
ののは「滅私」「メッシ」、この表現がぴったりな猫でした。
とーこは心の底からののを愛しました。キスを教えました。
ののは心の底から女性を愛しました。キスを返すことを覚えました。
ふたりはいっつもキスしてました。
二人には約束がありました。
「死ぬときは一緒だよ」。
言霊ということがあるので、とーこはののに対して「死」という言葉を絶対に絶対に一度も声に出しませんでした。
とーこはこころの病気をもっていました。
ののは「知ってるニャ! 僕の毛皮を吸って、僕の健康を吸うといい」
ののは、愛くるしいお目目で女性を見つめ、
「とーこ、どこが苦しいの? ぼくだけは分かってあげるよ」
「とーこ、大丈夫?」
「とーこ、とーこ!」
と、いつも話かけてくれました。
それは、ののととーこだけの誰も知らない日々でした。
ほかの人がいるときは、「おバカさんね」と言われるけど、とーこだけには完璧に鋭い猫でした。愛し、愛され、それは濃厚な愛でした。
長い、長い時間が流れました。いろんなことがありました。とーこは結婚したり離婚したり。
ののは「まったく」と思いながら、とーこにだけあらゆる自分の力を使いました。
ののに死期が訪れました。
病院の先生は「このこはもう分かっていますよ」としか言いませんでした。
のの16歳の10月のある夜、ののはとーこの腕の中で呼吸を薄くして、だんだん、だんだん、ゆっくりと死にました。
完全に息が止まったあと、とーこの時間と空間は、不思議な世界に脱線しました。
とーこはののの首を持ち上げました。
おかしなことに、なんととーこは笑ったのです。
「くすくす」
「こわれたおもちゃみたいじゃない」
とーこはなぜかゴキゲンに鼻歌を歌いながら、ののをお風呂に入れました。
体をきれいに洗って、シャンプーだけじゃなくリンスもして、いい香り。
お風呂の中の蒸気は幸せに満ちてました。幸せのミストをとーこはたっぷり吸いました。この時間が永遠に続けばいいと思いました。
毛皮を乾かして、ブラッシングしてふわふわの毛皮に戻して、箱に入れました。箱の中には保冷剤を入れました。大好きなおやつも入れました。
「お花を入れなきゃ」。とーこはお花屋さんに行きました。
お花を選んでいると、お花屋さんのスタッフの女の子が「何用ですか?」「もしかしてお悔やみですか?」
とーこは「あ…はい…でも人間ではないので…あの、その」
女の子は「犬ですか?猫ですか?」「オスですか?メスですか?」「いくつですか?」
矢継ぎ早に聞かれました。その瞬間、とーこは泣き崩れました。自分より10歳くらい年下の女の子に抱きしめられ、わんわん泣きました。とーこは脱線していた神秘世界から戻りました。
買ったお花は、ののちゃんの元気な時のイメージのビタミンカラーのお花たち。赤、黄色、オレンジ…。
とーこは家に帰って箱にお花をたっぷり敷き詰めました。死んだののの表情はまるで笑いながら寝ているようでした。
ののは埋葬され、夜のトラックから煙が上がりました。お骨になってもののは可愛かった。
とーこは、どうしてののが死んだ時、笑ったのか、不思議で仕方ありませんでした。泣きじゃくって、「私も死ぬ!」と言い出すんじゃないかとずっと思っていました。それに「死んだ猫を抱いて鼻歌を歌っていたあの世界は何なんだ!」。でも答えは出ません。
本来なら狂ってしまいそうな愛する愛する猫が死んだのに、その後の毎日も幸せでした。
まるで柔らかいベールに包んでいられるようでした。そんな幸せでふわふわな日々が三ヶ月ほど続きました。「ずっと続くといいな」と思いましたが、さすがにだんだんベールは薄れてゆき、いつもの、ちょっとしたことで傷つく日々が戻ってきました。
それでも、ののが死んだとき、本来なら滅茶苦茶になってしまうはずの心を、ののはケアをしました。「死んだら死にっぱなしじゃない。僕の死からとーこを守るんだ」そんな感じでした。最後の力を振り絞っていたのでした。
とーことののが濃密で、深い愛に包まれていたことは、マンションの一室だけのことなので、誰も知りません。ののの不思議な力も、とーこにだけ向けられたものなので、ほかの人は全く知りません。まるでそんな愛があったのかどうか、それさえ、他に誰も知らないのだからわからないのです。
c3020はそれでよかったんです。
たくさんの人に愛されたり、撫でられたり、「いいこだね」と言われたりすることに興味がありませんでした。女性だけを愛して、愛して、愛し抜きました。
とーこもそれを分かって、ののだけを、狂おしいほどに愛し抜きました。
とーこは毎日お仕事に行くとき、お空に向かって
「おーいのの、今日もとーこ頑張るよ」と毎日話しかけています。
誰も知らない、不思議な愛の物語が世界のどこかにありました。
ねこのみどり(第二校)
ぼくはねこ。「保護猫ぐるぐる」というところにいる。ぼくはどんな大人の猫になるんだろうな。
ある日、ぼくは選ばれた。
「あなたを気に入った人が、飼いたいというの。大丈夫?いいこにできる?」
「うん。いいこでいるよ。まかせてニャ」
猫はもらわれていきました。
可愛いおうちだった。飼い主のママはとても優しい目をした人だった。
毎日、きちんと同じ時間にごはんをくれて、とても清潔にしてくれた。
そして、そこにはもう一匹。「マネ」という猫がいた。
ママは病気だった。しゅじゅつをしてとても良くなったそうだけど、
「また病気になったらどうしよう」という不安が消えませんでした。
猫は「みどりちゃん」と名付けられた。
目の色が緑色だったから。
マネの名前は黒猫だったかららしいけど意味は分からない。
マネはみどりちゃんに行った「お母さんはずっと猫を飼い続けているの。あたしで4匹目。でもお母さんは2匹までしか飼わないと決めていて、半年前に前の猫が天国へ行った時、お母さんは喪が明けてからあなたを引き取りにいったんだよ。今までの猫からわたしはママのお話をたくさん聞いたわ。死んじゃった猫たちも、みんな繋がってママを守っているんだよ」
マネは続けました。
「お母さんの病気は治ったらしいんだけど、まだちょっと苦しいらしいの。私たちをもふもふしたり、顔を私のお腹にくっつけてしゅーって吸うことで苦しみも悲しみも柔らぐんだよ。涙もくっつくよ。私たちは自由だけど、ひとつだけお仕事があるの。お母さんのこころを癒すこと。
みどりちゃんは了解しました。
ぼくの毛皮をいっぱい吸わせてあげるよ。
お母さんはみどりちゃんをいっぱい吸いました。
ある日、ママはどこからか綺麗な緑色の石を持ってきました。
「この緑色の石きれいね。エメラルドみたい」
ママはみどりちゃんの首輪にエメラルドみたいな石をはめました。
するとどうでしょう。みどりちゃんに変化が訪れました。
「人間の体の中が見える。神経といういろんな糸が見える。」
みどりちゃんは、わけがわからないけれど、ママの体をじーっと見て、
「これとこれかな?」と、交感神経と副交感神経という糸を整えました。
そして、絡まってるときは、ちょいちょいと直してあげていました。
でも、みどりちゃんがそのちからを使うと、みどりちゃんは自分の寿命が短くなるのを感じました。
でも、みどりちゃんはそれでよかったのです。
ママは元気になって、子どもを産みました。
「人間の子供ってなんて大変なんだろう」みどりちゃんは協力しました。
ママはマネも、みどりも、子どももみんな平等に愛して育ててくれました。
ママは一生懸命だけど、パパもできたので幸せそうでした。
そうして何年も幸せな日々が続きました。
マネに寿命がきました。
マネは、ママの腕の中で安らかに眠りました。
家族はマネをお風呂に入れて綺麗にしてブラッシングしてふわふわの毛に戻しました。
お花でいっぱいにして、みんなで撫でて「ありがとう、マネ」「大好きだよ」。
マネは天国へ行く途中、その言葉を何度も聞いてとっても幸せでした。
ママは、マネが死んだことでちょっとココロが不安定になっていました。
みどりちゃんはママのココロを癒しました。神経を整えたりしました。
ママが辛いとき、パパがうまくいかないとき、子供が泣いているとき、みどりちゃんはいつもみんなを癒しました。
そろそろ、緑ちゃんの寿命も近づいてきました。
ある日、家のドアが少し開いていました。
みどりちゃんはチョイとドアを開けて、外へ出ました。
「死ぬところを見せたくないんだ。ぼくは最後まで癒す猫でいたいんだ」
雪が降っていました。
ママは緑ちゃんを必死で探しました。何日も探しました。
みぞれ雪の道に、みどりちゃんの首輪がありました。石が投げられた跡もありました。
まわりにはカラスもいっぱいいました。
エメラルドはありませんでした。
ママは首輪を持ち帰って、泣きました。
「みどり、ごめんね。最後撫でてあげられなくて。あったかくしてあげられなくて。寒かったよね。
ママ知ってたのよ。あなたが力を尽くしてみんなを癒していたこと。みどりがいたからこの子が生まれたのよ。
みどりのおかげでこの子を安心して育てられたのよ。
ごめんね、みどり。あなたにばかり頼って。ごめんね、ごめんね。ごめんね。抱きしめたいよ。ごめんね」
ママから飼い猫がいなくなりました。
ある日、公園で子供は滑り台からよろけて反対側の階段側にゴロゴロと落ちて頭を打ちました。
近くに、緑色の石を転がして遊んでいる子猫がいました。
子猫は子供にすりよりました。
エメラルドがパキっと割れた。緑色の結晶が空に舞いあがる。
子供は無事でした。どこも痛くありませんでした。
エメラルドの力は完全に失われました。
黄色の目をした子猫は、空を見上げ、猫型の雲を眺めてうなづきました。
「ぼくを飼ってくれませんか? 能力はありません」
「もちろんよ!」「もちろん!もちろん!」
親子は喜んで子猫を抱いておうちに帰りました。
みどりの想いは繋がれました。
ただひとつ。「愛しているよ」。
ねこの糸
「保護猫ぐるぐる」というところ。ぼくはどんな大人の猫になるんだろうな。
ある日、ぼくは選ばれた。
「あなたを気に入った人が、飼いたいというの。あなた行ける?大丈夫?いいこにできる?」
「うん、僕行く。いいこでいるよ。楽しいおうちだといいな」
猫はもらわれていきました。
可愛いおうちだった。飼い主のママはとても優しい目をした人だった。
毎日、きちんと同じ時間にごはんをくれて、とても清潔にしてくれた。
そして、そこにはもう一匹。「マネ」という猫がいた。
ママは病気だった。しゅじゅつをしてとても良くなったそうだけど、
「また病気になったらどうしよう」という不安が消えませんでした。
猫は「みどりちゃん」と名付けられた。
目の色が緑色だったから。
マネの名前は黒猫だったかららしいけど意味は分からない。
マネはみどりちゃんに行った「お母さんはずっと猫を飼い続けているの。あたしで4匹目らしいの。でもお母さんは2匹までしか飼わないと決めていて、半年前に前の猫が天国へ行ったの。それで、お母さんは喪が明けてからあなたを引き取りにいったんだよ。今までの猫からわたしはママのお話をたくさん聞いているの。死んじゃった猫たちも、みんな繋がってママを守っているんだよ」
マネは続けました。「お母さんの病気は治ったらしいんだけど、まだちょっと苦しいらしいの。私たちをもふもふしたり、顔を私のお腹にくっつけてしゅーって吸うことで苦しみも悲しみも柔らぐんだよ。涙もくっつくよ。私たちは自由だけど、ひとつだけお仕事がある。お母さんに私たちの健康や元気を、このからだで癒すこと。
みどりちゃんは了解しました。
ぼくの毛皮をいっぱい吸わせてあげるよ。
お母さんはみどりちゃんをいっぱい吸いました。
ある日、ママはどこからか綺麗な緑色の石を持ってきました。
「この緑色の石きれいね。エメラルドみたい」
ママはみどりちゃんの首輪にエメラルドみたいな石をはめました。
するとどうでしょう。みどりちゃんに変化が訪れました。
「人間の体の中が見える。神経といういろんな線が見える。」
みどりちゃんは、わけがわからないけれど、ママの体をじーっと見て、
「これとこれかな?」と、交感神経と副交感神経という糸を整えました。
そして、絡まってるときは、ちょいちょいと直してあげていました。
でも、みどりちゃんがそのちからを使うと、みどりちゃんは自分の寿命が短くなるのを感じました。
でも、みぢりちゃんはそれでよかったのです。
ママは元気になって、子どもを産みました。
「人間の子供ってなんて大変なんだろう」みどりちゃんは思いました。
ママはマネも、みどりも、子どももみんな平等に愛して育ててくれました。
ママは一生懸命だけど、パパもできたので幸せそうでした。
みどりちゃんは、そろそろ寿命を感じていました。
それに、みどりちゃんができることは、ママにすべてやりきったと思いました。
みどりちゃんは満月の夜に家をそっと出て行きました。
僕のちからが必要な人がいるはずだ。
みどりは一歩一歩歩きました。
ママたちは必死でみどりちゃんを探しました。でも、見つからない。
ある日、ママと子どもがお散歩している時に、緑ちゃんの首輪が見つかりました。
はめられてたエメラレドがありませんでした。
ママと子どものお散歩の合言葉は「エメラルド探し」という合言葉になりました。
マネがそろそろ寿命を迎えるようになりました。
ママは、自分を生かしてくれたぜんぶの猫たちに感謝しています。
「行かないでマネ。あなただけは残っていて」
マネは目をうるうるさせて息を引き取りました。
やぁ、初めまして。みなさんのことはお空から聞いています。
エメラルドを2個、目にはめたような猫がトコトコ歩いてました。
幸せに生きようね。
僕がなんとかしてあげるよ。
ママの猫たちの想いが繋がって紐になっておしえてくれたの。
もう不安になることはないんだよ。
愛してね。