ゆるキャラがすごいことになっていました。
スーパースター「おしなりくん」。
スカイツリーを擁する「押上」と「業平」の両方の街が喧嘩 しないよう名付けられた墨田区公認キャラ。在原業平をイメージしている。
今やスカイツリー公式キャラクターの「ソラカラちゃん」を押しのけて知名度トップに立った。
この日も、他のキャラに比べてかなり天狗気味。
「言問姐さん」。
向島の花街からやってきた芸者の姉さんという設定。
設定通り、この姐さんが一番デキていた。
仲間を大切にし、子供に気を配り、まさに「たてる」ということを知っていた。

日本相撲協会公式ゆるキャラ「ひよの山」。
圧巻のインパクト。
何故、「ひよの山」なのか考えてみた。なぜ、相撲取りを「ヒヨコ」にしたのかと。
「関取(セキトリ)」だからだと察した。鳥→ヒヨコ→ひよの山、となったんだ。
17歳くらいの設定で、まだ弱く、子供に負ける。

あまりにも有名な「らいおんちゃん」。
ゆるキャラに混じって、やはり時代を感じる。
ごきげんよう。
江戸東京博物館公式ゆるキャラ「ギボちゃん」。
頭が日本橋欄干の擬宝珠(ぎぼし)になっているから。
これはしゃがんだ姿。超かわいい。街中でポケモンを見つけたような気分になれる。
閑散として見えるが、すごい人気だった。
両国・回向院にお墓のある「ねずみ小僧次郎吉」のゆるキャラ「じろきっず」。
泥棒らしく、ちょっと悪そうな顔付きがかわいい。
京葉道路通過中。
かなり壊れている「バベルくん」。
聖書の世界のせいか、そうとういっちゃってる。
その昔、人間は不遜にも「天まで届くタワーを作ろう」とした。それを神様が気に食わなく思い、人々の言語をバラバラにした。そして今に至る。という世界観を表している。

これは「東京タワーくん」らしい。
「東京タワーです」みたいな名刺をくれた。
東京タワーのイメージって、果たしてこうだろうか。

左から、「通天閣くん」「らいおんちゃん」「おしなりくん」「東京タワーくん」
影に隠れているけど「エッフェル塔さん」「凌雲閣さん」もいた。
凌雲閣とは、昭和初期に浅草にあった高さ50mくらいの塔だが、現存しないためか、低いせいか、子供たちは正直だ。凌雲閣さまは名刺を配ろうにも、周りに人が集まらなかった。

どさくさに紛れて、ヤクルトスワローズの非公式ゆるキャラ「燕太郎(えんたろう)」も参戦。
動きやすく暑さに強いので、ブレイクダンスとかしていた。
その様子を、おしなりくんが「ケッ、空気読めよ。主役はオレ様なんだよ」という目で見ていて、司会の人まで「まぁまぁ、おしなりくん、気を悪くしないで」と気遣っていた。
おしなりくんのエリカ様ぶりは、今後問題になるかもしれない。
帰り、墨田区に新しくできたという巡回バス「すみまるくん、すみりんちゃん」に乗った。すみまるくんの車内の天井には窓が付いていて、スカイツリーが眺められるようになっていた。
ゆるキャラ祭り、みたいだったけど、正直「また会いたい」と思うのは「言問姐さん」だけだった。あとのみんなは「暑くてやってらんねー」ってココロが見えていた。
これから、スカイツリー初めての夏。彼らはやっていけるのだろうか。